各所で話題の一冊。
知人に紹介すると、中学一年生の娘さんが学校の五分読書の時間に読みはじめ、なかなか却ってこない、という愚痴と、娘さんからの、「またいいのがあったら教えてください」をいただいた。
だんだんに、自分や知り合いの子どもと同じ本を共有できるようになったことよろこび。こういう種類のよろこぶがあることは感じてみるまで知らなかった。
女による女のためのR-18文学賞は、第一回の受賞、豊島ミホさんの「青空にチェリー」で出会った。
女子高生の私が、本当に信用できる友達にだけ共有した、恋の中の少し大人な部分。
エロティックか、ピュアか、どちらかに大きく振るわけじゃなく、
さっき話していた内緒話の続きのように、そのまま書かれた世界にとても驚いた。
それから、この賞をとる作品を毎年楽しみにしている。
選考委員で、大好きだった山本文緒さんが亡くなって、これからの女による女のためのR-18文学賞を見つめていた中の「成瀬は天下を取りにいく」の受賞。
本屋大賞は間違いないと思っていた。
賞をとる前に、実写化される前に、ぜひ読んでほしい、と広報担当のように触れ回った。
滋賀にどっぷりと入り込んで、住んだこともないのに滋賀県民ですと言ってしまいそう。
漫画化もされるかも、でも、やっぱり字で読みで見てほしい一冊。
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